身の回りのものを何気なく見ていたときですが、たいていの物は石からできているということに最近気づきまして。人が作り出した製造物も金属の素材は鉱石から取り出して精製しているので、目に映るほとんどは元は岩石なんだ、と。亜鉛、銅、鉄など、栄養素の一つであるミネラルも鉱物という意味だったと思いますが、だとすれば動物も植物も石を取り入れて出来ている、という見方もできるかもしれません。石スゴイ。
そして、地球も8割は石でできているそうです。確かに地表の7割は海でも、そこから下は海底があって岩石があって、と考えると大部分が石なのでしょうね。どうも日常の中で地面の下には意識が向きにくいのですが、日々暮らしている陸地が安定しているのも、地中でしっかりと岩盤が支えてくれているおかげですね。

石の中に存在する結晶物質である鉱物は地球上で6000種類近くあり、こんなに種類が多いのは地球だけで、太陽系の他の星ではずっと少なくて火星は161種類だそうです。離れた星の岩石の組成が分かるというのも凄いことだとは思いますが。

地球上の鉱物多様性の原因に生物の存在があるようで、藻類からの酸素によって鉱物が酸化されたり、骨が堆積して石灰岩を作ったして、鉱物の種類が増えていったそうです。石は生命活動の結果でもあるのですね。

丈夫な地殻を形成している花崗岩に至っては、太陽系の惑星の中では今のところ地球にしか見つかっていないみたいです。花崗岩の生成には水が必要で、地球には水が豊富にあることが原因という説もあるようです。花崗岩は水晶(石英)を多く含んでいる石でもあるので、地球は水晶が豊富にある星でもあるようです。
石というものを通じてではありますが、物質的に、自分の身体も地球の一部、目の前のものも地球の一部という、当たり前のようなことにいまさら気付いた感じではあります。石の存在スゴイ。地球スゴイ。