時折、思っていたことではあるのですが、空気に関してです。サバイバルに関する3の法則というのがあるらしく、食べ物がないと3週間、水がないと3日、呼吸できないと3分で生命維持が・・・。ということみたいで、短い時間で生命に関わるなら、短いほど重要ということでは、と思いまして。その重要な空気は地球上に満ちていて、誰でもコストを掛けずに吸うことができるというのはスゴイことだな、と。

最近では、人は空気からも直接ビタミンやミネラルを吸収していることも分かってきたそうです。特にビタミンA、ビタミンB12、マンガン、ヨウ素など。1日の呼吸は9000リットルもあるのですね。ミネラルは鼻から、ビタミンB12は肺から吸収されると。他にも空気中から有用な微生物を補給しているとのことです。海藻の多い地域の空気は、他の地域の11倍もヨウ素を含んでるとか。森林の空気は栄養豊富そうですね。

空気=酸素のようなイメージがあるのですが、空気の成分は約8割が窒素で、酸素は約2割なのですね。窒素がかなり多いですが、この窒素を動物は直接利用できないようで、マメ科植物の根で共生している根粒菌が窒素を化学変化させて、他の植物への窒素循環を可能にしているのだとか。

また、酸素濃度が高いと、過度の酸化を引き起こす活性酸素も多くなるらしく、多ければ良いというわけでもなさそうです。60%以下の高濃度酸素であれば安全に医療などで使えるようですが、100%となると酸素は全て肺から取り込まれ、肺の中に空気が無い状態になってしまうとか。こうなると肺が膨らまないので空気が吸えない状態になってしまうのでしょうか。吸収されない空気成分である窒素は、肺を膨らませるのに必要なのだそうです。

さらに空気には多くの成分が含まれているようですが、空気の成分比率も何か意味があるのでしょうね。こんな重要な空気が至る所に満ちていて、水道も電線などの運搬経路も必要なく、誰でも吸うことができる地球の大気環境スゴイ。空気スゴイ。
山形には空気の恩恵に感謝して空気をご神体とした空気神社があるそうです。感謝。
