目に見えないものを不思議に思う傾向があるのか、磁石も時折不思議に感じることがあります。最近の磁石が互いに反発したり、引き付け合ったりする力は、そのサイズ感に比べてかなり強い力があるように思います。この磁石の持つ力である磁力は、磁石が磁気を帯びることで発生するようです。
１つの磁石にN極とS極があるように、地球にも北磁極と南磁極があるそうです。この地球の磁場は地球全体を覆っていて、コンパスを使えば、ほとんどの地域で磁北の方角が分かると。地球全体が大きな１つの磁石のようになっているですね。この地磁気と呼ばれる磁力は、地球の内部で溶けた金属が流れていることによって発生しているそうです。
そして地磁気は、太陽からの超音速のプラズマ(電荷を帯びた粒子)の流れから、地球を守る磁気バリアになっているらしいのです。この太陽風と呼ばれる太陽のエネルギーは地球上の生命にとっても必要なんでしょうけど、直撃すると強すぎるということでしょうか。地球の磁気バリアもかなり強いらしく、その太陽風に負けないくらい強いそうです。地球の磁場、スゴイですね。
目に見えないので実感はありませんが、宇宙線も防いでくれているようですね。磁場がこんなにスゴイとは。そもそも地球全体に力が行き届いているというのはスゴイことだと思われますが、そうなると磁場をうまく利用している生物もいるのではないかと。有名なのは伝書バト、渡り鳥などの鳥類ですが、他にサメ、マグロ、サケなどの長距離移動する魚類、バクテリア、藻類、カタツムリ、ロブスター、ウナギ、ミツバチ、モグラネズミ、イモリ、イルカ、クジラ、ウミガメなど。
磁場を感じ取れるというのはスゴイことですが、人間も感じ取れるみたいですね。これは、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚に次ぐ、第6番目の知覚として「磁覚」とでもいうのでしょうか。これもあまり感じ取れている気はしませんが、感覚を研ぎ澄ました鋭い人は分かるのかもしれません。
地球にバリアを張ってくれて、隅々まで行き渡った上で、様々な生物の営みにも欠かせない地磁気スゴイですね。磁気スゴイ、地球スゴイ。
