磁場の話から派生して鳥を調べていたのですが、鳥は自然保護のものさしと呼ばれているそうですね。言われてみれば、ではありますが、鳥は生態系の頂点にいるのですね。鳥が沢山いるというのは生態系が豊かな証拠で、循環を支える微生物から植物、動物までバランスよく生息しているということみたいです。

自然界での鳥の存在は非常に重要みたいです。鳥が種を運ぶのは有名ですが、他に小さな生物、微生物も運んでくれるそうです。移動距離が多い鳥によって運ばれるということは、かなり規模の広い範囲での物質的な循環が行われているということでしょうか。鳥スゴイ。

受粉してくれる鳥もいるのですね。人が食物や薬として使う植物の5%は鳥によって受粉されているそうです。他には、動物の死を1時間以内に発見して食べにくる鳥もいて、腐敗や病気の拡散を防いでくれているそうです。日常であまり見ることがないのですが、確かに大事なことですね。

また、海鳥の糞はサンゴ礁を豊かにするそうで、リンなどの栄養も遠い場所に運んで拡散しているんですね。渡り鳥の飛行距離を考えると、壮大な栄養循環ですね。リンは非常に重要で、グアノと呼ばれる海鳥の糞などの化石は、肥料としてかつては高額で取引されていたとか。

そして、なんとなく不思議なことではあるのですが、鳥のさえずりを聴くと、人はストレスが軽減するらしいのです。さらに、人は鳥に出会うと最大8時間、心の健康が向上するようです。体感としては分かりますが、なぜそのようになっているのでしょうか。鳥の存在は不思議ですね。


鳥の果たす役割の凄さは、飛ぶ、というとこにあるのでしょうけど、そもそも飛ぶって凄いとこだな、と。地球の重力があるので、たいていの動物は平面で生きていて、鳥は空も使って立体で生きている、2Dと3Dの違いのようにも思えます。感覚器も運動能力もスゴイ能力があるのでしょうね。鳥スゴイ、重力と大気を持つ地球スゴイ。