日常に追われているとあまり気付かないのですが、少し余裕のある日々のときに、ふと美しいと感じる光景が目に入ることがあります。最近、美しいと思ったのは、日が沈む少し前に色付いた雲、街中で生きている広葉樹、朝日を受けて光っている海面、とかです。もちろん、新築のマンションのエントランスや、アンティーク調木製のテーブル、PCのデザイン、AI画像なども美しく感じるんですが。無駄のない洗練された機能美も美しく感じますし、黄金比や数式で説明可能なデザインも美しく感じます。
ただ、雲を見ていて、なんとなく数字的に説明しにくい美しさもあるような気がしまして。風景を見てなぜ美しく感じるのか、そもそも美しさとは、と言い出すとキリが無さそうではありますが、不思議なことだな、と思っています。なぜ風景を見て美しいと思うのでしょうか。
そして公園でも山でも、木を見て美しく思うことが多いのですが、よく見ると対照的な美しさとは言い難い感じです。なんでそこから、と思うようなところから枝が伸びていたり、左右バラバラな位置から節が分かれていたりするんですが、全体として見ると調和が取れているような気がします。日光を効率よく受けたり、空気に触れる面積を大きくするための機能的な要素も持ちながら、それが美しいというのは、良く分かりませんが不思議に感じます。

水もまた美しく感じます。水という物質自体が謎が多く、身近でありながら不思議な物質だと思われますが、そういう物質だからまた美しいのでしょうか。光を通す水や水滴、ゆっくりと流れていく川、激しいしぶきが散る滝、静かに波打つ海、大きくうねる波、など水のある光景を美しく感じます。ひょっとしたら水と光の組み合わせが美しく感じさせるのかもしれません。

これは機能美なのかもしれませんが、物理学などの数学的な美しさや、ミクロの世界、原子の構造や結晶の構造なども美しいと感じます。数式を美しく感じたり、構造を美しく感じるのは、ある種の秩序や対称性があるからなんでしょうか。

そしてマクロの世界だと、太陽や月、宇宙の星々も美しいと思います。光の散らばり方や色やよって美しいと感じるのでしょうか。だいたい星が見えるときは、空がも広いので、空間の広がり方も美しさと関係があるのでしょうか。

ミクロを見ればどこまで拡大しても美しく、マクロを見ればどこまで縮小しても美しいというのも謎だらけですが、凄い世界だなと思います。直接は見たことありませんが、これだけ美しいものを生み出し、美しいもの囲まれている地球の全体像もきっと美しいのでしょう。

地球スゴイ。分からないことだらけですが、美しいってなんだかスゴイですね。