風に敬意を表して

敬意を表して

時折、風が強い日があったり、心地よいくらいの風の日があったり、風は常に変化しているみたいです。風を調べてみると、空気の動きや流れを風といい、空気が動くのは熱による影響のようで、温められた空気が膨張して動きを作り出しているようなのです。風が発生するのは、熱の不均衡を解消し、全体に熱が行き渡るようにするためだとか。地球規模でいえば、太陽光による赤道と極の熱の不均衡を解消し、地球全体に熱が行き渡るように風は動いているみたいです。風スゴイ。

101.大気の大循環と気候区分 - 地理講義   
大気の大循環太陽から地球に到達する熱は、赤道付近で強く、極付近では弱い。もし、赤道から極に熱が運ばれないと,赤道付近は生物の住むことができないほど熱くなる。極付近で積雪が多いと、それが融けずに氷河となる。しかし、実際には赤道付近の熱が極方向...

風は花粉を運んだり、微生物を運んだりすると思っていましたが、熱も運んでいるのですね。地球上の熱は、大気、水蒸気、海水で循環が行われているようですが、それらを実際に動かしている力は風になるそうです。大気の循環はイメージ通りですが、空気は熱と共に水蒸気も含んでいるので、風は水蒸気を運んで雲を形成して雨や雪を降らしたりすると。

板村地質研究所|大気の流れと気象現象――熱・風・雲のかかわり
本ページでは、地球全体の大気の循環と雲と低気圧が発生する場所について解説しています。

海流も太陽からの熱と風によって起きているのですね。波を風が引き起こしているとは聞いたことがありましたが、海の中の動きまで風が生み出しているとは。風成循環というのですね。海の表層から深さ数百m位までの流れを引き起こしているみたいですが、流れの向きは風に直交するらしいです。東に吹く偏西風によって生み出される海流は南向きで、自転によるコリオリ力が影響していると。 

東京大学理学部 地球惑星物理学科

海の表面は、太陽によって温められるので温度が高くなりがちで、反対に海底は冷たくなると。強い風である台風やハリケーンは災害でもあるのですが、海の熱の不均衡を解消すべく、海を大きくかき混ぜてくれるのですね。高水温を苦手とするサンゴは、台風によって水温が下がり回復することがあるようです。また、海の表面で光合成している植物プランクトンを深海に送ったり、海底に沈殿している栄養物質を海面まで押し上げくれるそうです。風スゴイですね。

サンゴ「白化」のメカニズムと台風との関係 - 日本自然保護協会オフィシャルサイト
今年は台風が来るのが例年より遅く7月はとうとう台風が来ないまま終わってしまいました。また台風4号も沖縄島付近には接近し...
台風の通過はバクテリアと植物プランクトンの生産を促進
土屋健司博士と彼のチームは,相模湾を直撃した台風の通過に 海洋のバクテリアと植物プランクトンがどうのように応答するかを調査しました. この研究は,2010年にやってきた台風”Malou”の通過が, 急激な塩分の低下を引き ...

そして、気体の中に微小粒子を含んだ状態をエアロゾルというみたいですが、風はエアロゾルとして陸地にある鉄を含んだ粒子を運んだりもするそうです。この粒子を風が海まで運んで、海に鉄分を供給して、海の生態系を活性化させていると。

【最近の研究成果】エアロゾル中の溶存鉄の起源を探る -海洋表層への鉄供給メカニズムの解明を目指して-| 地球環境研究センターニュース

日常では洗濯物の乾きや物が飛ばされるなどのイメージでしたが、風の果たす役割の多さはスゴイですね。地球全体の循環を生み出している風スゴイ。循環システムの多様な地球スゴイ。

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