螺旋に敬意を表して

敬意を表して

地球の緻密で壮大な循環というものに敬意を持とうと思い、いろいろ調べていたところ、物質移動の際の風の流れ、水の流れ、といった流体の動きがよく出てくるのです。流体の動きは螺旋を含むように見えるので、螺旋を調べています。至る所に螺旋構造があるのですね。

貝類にみられる螺旋:オウムガイや巻き貝、アンモナイトなどは、体の大きさに合わせて貝の先の方を伸ばしながら貝殻を成長させているので巻く形になり螺旋形になるのですね。

植物にみられる螺旋:ヒマワリの種の渦巻き、松かさなどは貝と同じように強度を保ったまま成長するための螺旋形であり、枝や葉の生え方などは葉同士が重ならずに効率的に光合成をするためと言われています。朝顔の蔓などは巻き付くので自然と螺旋になっているようです。

人体や生物にみられる螺旋:つむじ、血管の一部は細胞が増えるときに螺旋なのかもしれません。耳の中の蝸牛は音を集約するのに螺旋が効果的であり、DNAは2重螺旋でより小さな体積で情報密度を上げるためだとか。

ミクロにみられる螺旋:結晶や高分子の構造などは安定する形が結果的に螺旋構造になるようです。磁場内の荷電子はローレンツ力が働き螺旋運動をするとか。

大気や海にみられる螺旋:台風、竜巻、渦潮などは中心に向けて力が働く流体の動きが螺旋形になり、海流、還流などは抵抗が最小化する効率よい流体の動きが螺旋形になるのかもしれません。

美しくて機能的!? 自然の中のらせん(No.19 らせん) | 科学で解明「フシギなTV」| NGKサイエンスサイト | 日本ガイシ株式会社
今回のテーマは「らせん」のサイエンス。貝やヒマワリの種の配列、そしてDNAに至るまで、自然の中に潜む「らせん」構造の意味や機能について紹介します。「フシギなTV」では、生物学者の福岡伸一先生が、生物学にとどまらず、自然や環境、歴史にアート、...
はまぐりの数学
地球の大洋を流れる“還流”はどうやってできる? ~コリオリとエクマン螺旋~
~気象予報士くま呑みの“ダイバーのためのお天気講座”~ これまで、海の「流れ」についてお話をしてきました。 ■ダイバーなら知っておきたい離岸流とその対処法 ■潮の満ち引きだけじゃない!? ダイバーなら知っておきたい“潮汐流” ■同じダイビン...
PSTEP Science Nuggets No.16 (20180911)エネルギーは螺旋を描きながら地球にやってくる:太陽風から地球に至るエネルギーの流れを明らかに – 新学術領域研究 太陽地球圏環境予測
山形大学篠田研究室
山形大学篠田研究室を紹介します

調べたらもっとたくさんありそうですが。体の使い方でも螺旋運動がいいという話もあるようですし。機能的で効率よく、力が働ききるような構造なんでしょうね。ミクロでもマクロでも現れる形は、この世界を構成する基本的な要素のような気がしますが、螺旋もその1つのように思えます。直線と円の融合という感じがしますし、機能的でありながら美しい、螺旋スゴイ。そして、地球も自転しながら公転しながら太陽系として移動しているので、これもまた螺旋ですね。地球スゴイ。

タイトルとURLをコピーしました