摩擦を調べていたときに見つけたのですが、壁にくっつくための摩擦の強い手足を持つ、カエルやキリギリスの手足を拡大すると六角形の構造が見つかるそうです。自然のなかには六角形のものが多く見つかるようですね。

有名なものは、ハチの巣のハニカム構造、雪の結晶、カメの甲羅など。そもそも六角形は空間的に効率がいいのですね。隙間なく敷きつめることが可能な図形、三角形、四角形、六角形の中で最も空間が大きい形であり、最も円に近い形であると。これが円だと敷き詰めるときに隙間ができてしまうと。六角形の強みですね。

他には、マグマが固まった柱状節理の岩というのも六角柱の形をしているようです。この岩や、昆虫の複眼、シャボン泡の膜など、六角形を形作るのですが、これらは小さい核のようなものが成長して膨らんで形成されるのですね。膨らむ際に、隣り合ったものも膨らんできて、その境が直線になり、自然と隙間が埋まり、結果として六角形になるようです。六角形スゴイ。

そして、分子の世界まで広げると、ベンゼン環、フラーレン構造など、かなり多くの六角形が見つかります。立体的にも安定しているんでしょうね。多角形や立体などの幾何学は美しいな、と感じます。分子構造や岩石の結晶構造を見ると様々な幾何学的な形状をしていて、機能的で合理的で美しいというのはスゴイことだなと思っています。
これも最近知ったのですが、東洋町甲浦で見つかったパレオディクチオンと呼ばれる4000万年前の化石。何かの跡のような六角形の網目状構造があるようですが、何も分かっていないそうです。現在の海底からもパレオディクチオンらしき跡は発見されているみたいですが、それでも何も分からないと。かなり綺麗な六角形ですが、何の跡なんでしょうか不思議ですね。
地球にある自然の中で生まれた六角形を調べてみました。多くの生物はタンパク質で体を構成しているので、ベンゼン環の六角形の強度が体を支えているのかもしれません。地球を支える岩石も結晶の成す六角形の強度で構築されているのかもしれません。強度の高い構造である六角形はスゴイですね。地球の幾何学スゴイ。