エネルギー通貨に敬意を表して

敬意を表して

酸素を調べていたのですが、生物に必要不可欠な、細胞のエネルギーの通貨と呼ばれる物質があるのですね。アデノシン三リン酸(ATP)は、細胞内のエネルギーを蓄えたり放出したりするそうです。全ての生物はATPの分解で生まれるエネルギーで活動していると。運動、細胞中の化学反応、五感、DNAの複製まで、あらゆることにATPは用いられ、エネルギーと交換できる通貨のようだということでエネルギー通貨と。ATPスゴイ。

生き物のエネルギー通貨を生み出すナノモーター—ATP合成酵素の回転運動を世界で初めて観察— | サイエンス&テクノロジー | 研究・社会連携 | 京都産業大学
京都市北区に位置する一拠点総合大学、京都産業大学の公式Webサイト。入学案内をはじめ、教育・研究に関する情報を掲載。

分解されてエネルギーを取り出したら食事などでまたATPに戻すのですね。人は180秒分のATPしかないそうですが、分解⇔合成の循環でまかなっていると。このATPの生成に、酸素を使う有酸素性エネルギー代謝と、酸素を使わない無酸素性エネルギー代謝があるようです。この代謝のキーになるのはミトコンドリアだそうです。

有酸素性エネルギー代謝
ヒトが生命を維持するためには、生体内においてエネルギーを作り出すことが必要です。有酸素性エネルギー代謝は、そのエネルギー生成過程のひとつの経路で、主に脂肪酸をエネルギー源として利用します。このエネルギー代謝は、運動中においても重要な働きをし...

地中や水中の微生物など、酸素がない状況下でもATPを生成できるのはスゴイですね。植物も昼は光合成によってATPを生成して、夜はATPを分解しているそうです。この光合成のキーになるのは葉緑体だそうです。ミトコンドリアと葉緑体は、役割的にも存在的にも何か共通点がありそうな気がします。

葉緑体とは?地球の生態系を支える小さな工場 | 地球の未来を宇宙から考えるメディア Beyond Our Planet
植物の細胞に含まれる葉緑体は、地球上の生物が生きていく上で欠かせない酸素を生み出す「光合成」の場となります。この記事では、葉緑体の構造や機能について整理しながら、その進化の歴史と最近の研究成果について紹介します。

このエネルギー通貨ATPを生み出す、ミトコンドリアと葉緑体は今では細胞内にありますが、かつては別の生物だったそうです。10~20億年前、他の生物だったものが細胞内に入り込み、小器官となったそうです。動植物細胞のミトコンドリアはプロテオバクテリアが、植物細胞の葉緑体はシアノバクテリアが、細胞内共生(一次共生)したと。

葉緑体が植物の成長を制御する新たな仕組みを発見―細胞内共生した細菌の宿主細胞制御戦略―
要点 約25億年前に光合成細菌が細胞内共生して誕生した葉緑体は、細菌の遺伝子発現・代謝調節システムを保持している そのシステムは、植物の成長・栄養応答を統括的に制御していることが判明 生物進化における細胞内共生の解明、貧栄養耐性植物の開発に...
もう君なしでは生きられない!ミトコンドリアと細胞の不思議な関係
初めは接点なんて何もなかったのに、気づいたら一緒に過ごしている。もう君なしでは生きられない......今回はそんな不思議な運命のお話です。というわけで、みなさんこんにちは!科学コミュニケーターの田中です。みなさんは、こんな運命的な恋に落ちた...

この細胞内共生は、地球の歴史でも22億年前にミトコンドリア、16億年前に葉緑体という10億年単位の珍しい出来事みたいです。いったいどうやって入ったか不思議ではありますが、ある時を境にATPを活用できる生命システムが誕生したということでしょうか。動物も植物も微生物も持っている、この共通のエネルギーシステムは地球共通なんでしょうね。ATPスゴイ。地球スゴイ。

タイトルとURLをコピーしました