好冷生物に敬意を表して

敬意を表して

氷を調べていたときに知りましたが、日本は積雪量で世界一なんですね。年間降雪量世界ベスト3は日本の青森市、札幌市、富山市のようです。雨が多い原理と同じなのでしょうか。

年間降雪量の世界ベスト3はすべて日本…「世界一の豪雪地帯」である日本の雪がさらに増えそうなワケ|Infoseekニュース
日本は世界有数の雪大国だ。積雪量も降雪量も世界一の記録を持っている。気象予報士の森さやかさんは「冬が暖かくなると雪

そんな寒い中でも数多くの生物がいるのですね。好冷生物と呼ばれる-20~20℃で生きる生物。体温が低いほど活動しにくくなるのが通常の中で、寒い方が調子がいい生物がいるそうです。不思議ですね。

好冷生物 - Wikipedia

コオリミミズは適温が0℃という不思議な生物だそうです。昨日調べたATPの生産効率が非常に高いのですね。その生成速度はターボのようで、ATP濃度が他の生物より高いと。コオリミミズは氷を溶かす藻を食べて氷河の保持に貢献し、鳥に食べられる生態系の一部で、ときには食べられても消化管を通過して他の地域に分散していくようです。

適温0℃氷河のミミズ 謎の生態解明に温暖化の影 - 日本経済新聞
氷河は一見、生命のいない不毛な氷の塊だ。しかし、目に映るものがすべてではない。氷河には多数の小さな生物が暮らし、豊かな生態系を形づくっている。コオリミミズ(Mesenchytraeus solifugus)は、北米大陸西部の氷河で最も目立つ...

ホッキョクジリスは体温が氷点下になっても生きているそうです。体温が氷点下になると血液が凍るはずですが、ホッキョクジリスの血液は凍らずに流れると。脳の凍結をも防ぐこともできるようで、マイナス50℃のツンドラ地域で生きていると。マイナス50℃で生物がいるのですね。生物の適応能力はスゴイですね。

体温を氷点下まで下げる北極リスの体の秘密、宇宙旅行や臓器移植への応用に期待
ツンドラ地帯に生息するホッキョクジリスは、8ヵ月にわたる冬眠期間中、摂氏マイナス3度まで体温を下げ、それでも凍りつかずに生きている。アラスカ大学の研究者たちは、過冷却と呼ばれるこの状態を維持する彼らの能力に目をつけ、長距離の宇宙旅行や移植用...

氷下魚(コマイ)も氷点下の環境で血液が凍らない生物だそうです。血液中に凍結を防ぐ不凍物質を持っているのですね。キノコも凍結から身を守る不凍たんぱく質を持っているそうです。内部の氷に付着して大きくなるのを防ぐそうで、魚の5倍の不凍作用があるとか。

氷の下でも生きられる凍らない魚<氷下魚(コマイ)> 酒の相棒にぴったり! - サカナト
初見で読める人は少ないであろう魚「氷下魚」。皆さんは読めましたか? 氷下魚は小ぶりで食べやすく、お酒のつまみに
キノコで発見された凍結から身を守るタンパク質 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
氷点下の寒冷環境にすむ生物は、自分の体や細胞が凍らないようにする特殊なタンパク質(不凍タンパク質)を作っている。産業技術総合研究所の生物プロセス研究部門の津田栄主任研究員や合成生物工学研究グループ

不凍能力を持つ生物が多いのは、血液が凍ってしまってはさすがの好冷生物も生存が難しいからなのですが、そんな中で、ナンキョクユスリカは血液が凍っても死なないそうです。このメカニズムはまだ解明されていないみたいです。血液が凍った状態でどうやって生きてるのでしょうね。

「氷属性」な生物3選 – 株式会社小野田商店
ゲームだとありがちな「氷属性」のモンスターだけど… ゲーム(特にRPGなど)には時々、「氷属性」や「こおりタイ

他にはもちろん、細菌、一部の地衣類、先日調べたアイスアルジーを含む氷雪藻、植物プランクトンも寒い中で生きていく能力を持っていると思われます。人は17℃くらいが限界だと言われていますが、水が凍るような環境が死の世界ではなく、たくさんの生き物がいる世界であるのも好冷生物の存在のおかげですね。好冷生物スゴイ。地球スゴイ。

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