地球上の重量ベースの最多は鉄で、地表の存在割合の最多は酸素ということは最近覚えました。関連して、有機物も多いものから勉強させて頂こうかと。地球上で最も多い有機物はセルロースで、植物の3分の1を構成するみたいですね。セルロースは植物の繊維質の部分を構成する炭水化物で、ブドウ糖が結合したものだそうです。

ブドウ糖に丈夫なイメージはなかったのですが、ブドウ糖が数百~数千個結合すると木材のように丈夫になるのですね。不思議です。実際は鉄筋コンクリートのように、セルロースとリグニンが組み合わさって丈夫になっているようです。大きな樹木を支えるとなるとかなりの強度が必要でしょうし、木材としての耐久性などを考えると、セルロースとリグニンの組み合わせ、スゴイですね。
セルロースは炭水化物のようですが、セルロースはブドウ糖から出来ていても人間には消化できないようで、人間にとっては食物繊維として吸収されずに排出されるそうです。ブドウ糖が結合するとデンプンになるようですが、セルロースと結合の仕方が違うのですね。地球上に大量にあるセルロースを食べることができたら食料の心配をしなくてよくなりそうですが。
セルロースを分解するセルラーゼという酵素を持つ生物は、カタツムリ、巻貝、シロアリ、木材腐朽菌などだそうです。ヒツジ、ウシなどはセルラーゼを発生させる微生物を胃の中に住まわせていると。意外とあまり種類は多くないのですね。
セルロースはリグニンで補強されていると非常に分解しにくいらしく、リグニンを分解できるのは木材腐朽菌の一種である白色腐朽菌のみだそうです。白色腐朽菌スゴイ。2億9900万年前に白色腐朽菌が現れる前は枯れた樹木は分解されず地中の高圧で石炭に、現れてからは樹木は分解され栄養循環の一部になったそうです。

セルロースは、巨大な樹木を支える強さと、草木のような柔軟性を両立して、かつ水や栄養などの小さな分子は透過する細胞壁を形成していると。セルロース、スゴイですね。あと、なぜか動物のなかで唯一、ホヤはセルロースを作り出せるそうです。ホヤ、スゴイ。

地球上で最も多い有機物であるセルロース、ブドウ糖から出来てるとは思えない程丈夫で、多くの植物を支え、植物を通じて動物を含めた地球上の多くの生命を支えているセルロース、スゴイ。白色腐朽菌を生み出した地球スゴイ。