地殻運動を調べていると、花崗岩は地球にしかない岩だということを知りました。どうやら花崗岩は水がないとできない岩だそうで、水が豊富にある地球にしか存在しないのですね。地中で溶けたマグマは冷えると凝固点を迎え、結晶化していき玄武岩になり、水がある場合は凝固点が下がり、花崗岩になるそうです。この結晶が晶出するときの温度の違いで岩石の種類が決まってくるのですね。
花崗岩は、地下深部で数10万~数100 万年くらいかけてゆっくり冷えて固まって出てくるようなので、日本の花崗岩の約80%が9,000万〜7,000万歳だそうです。長寿ですね。花崗岩内に存在するジルコンの半減期を調べると花崗岩の年齢が分かるのですね。

この花崗岩は岩盤を形成する岩で、地殻のほとんどは花崗岩だそうです。水があってこその花崗岩ということは、海があってこその地殻とも言えるそうです。海底岩盤は玄武岩、陸上岩盤は花崗岩みたいなので、陸があって海があるのではなく、海があって陸があるとも言えるそうです。面白いですね。

地殻を形成するだけあって花崗岩には巨大なものがあり、約500km²の面積を持つ屋久島は、ひとつの花崗岩で出来ているそうです。他に地球上には、直径が100kmを超えるバソリスと呼ばれる巨大岩体が数多く存在するとか。

この花崗岩は石英・長石・黒雲母から構成され、石英(水晶)は非常に硬く丈夫なのですね。一方、長石や黒雲母は、砕けたり分解されることで粘土鉱物になり、そこに水が入って花崗岩に粘土細脈と呼ぶばれる微細な水路ができるのだとか。隙間を埋めた粘土鉱物の層と層の間には大量の微生物がいたりすみたいですね。
花崗岩に含まれている石英は、圧電体といって、圧力を加えると電気が発生するようなのです。この圧電体は水晶の他に、ドパーズ、骨、木材などがあるようです。地殻変動などで花崗岩に圧力が加わったり衝撃が与えられたりすると、強い電磁波が発生することがあるようです。花崗岩から電気が発生するのはなんだか不思議ですね。
花崗岩は全世界に分布すると言われており、資材としても数多く使われているそうです。古代遺跡にも多く使われているイメージですね。ピラミッド内の石棺やオベリスク、マチュピチュ、日本の古墳でも用いられていたように思います。花崗岩が丈夫なので現代まで形が残ったという意味なのかもしれませんが。初めて知りましたが、カーリングの石は全て花崗岩なんだそうです。
花崗岩は地球にしかないということを知って調べてみましたが、花崗岩が丈夫な地殻として足元を支え続けてくれているのですね。花崗岩スゴイ。地球スゴイ。