電磁気を調べていたら、微細構造定数という数字が出て来ました。微細構造定数は、原子の電磁気力の強さを表す物理定数で0.00729735256という数値で、1/137に近い数字なのだそうです。
電磁気力は、自然界に存在する4つの力の一つであり、静電気や磁石などの磁場、光などの電磁波に関係があるようです。4つの力は相互に作用する力だそうで、電磁気力は電磁相互作用とも呼ばれ、電磁場⇔電荷の相互作用のことみたいです。電荷にはプラスとマイナスがあり、同じ電荷は反発し、異なる電荷は引き寄せ合い、電荷が高いと力は強くなり、距離が遠いと力は弱くなるのだとか。その力の計算式に微細構造定数が含まれるのですね。
この数字が小さいと原子はスカスカになり、分子の結合は切れやすくなるそうで、逆に大きいと,原子核がバラバラになってしまうそうです。絶妙な数字ということなのでしょうね。

また、水素原子の電子の速度はボーア速度とも呼ばれ、光速の約1/137になるそうです。光速×微細構造定数×陽子の数なのですね。陽子数79の金だと、光速の約79/137になるのだとか。そのため、陽子数137を超えると、電子の速度が光速を超えてしまうため、陽子数137が安定した原子のおおよその最大値なのだそうです。137の数字が物質の存在を決めているのかもしれない、ってスゴイことですね。
絶妙な数字の微細構造定数ですが、宇宙の場所によっては定数の値が異なるかもしれないそうです。最近の観測結果によると、電磁気力は宇宙のある特定の方向に行くと強くなり、逆の方向に行くと弱くなるのだとか。そうなると、約1/137という数字は、地球やこのエリアのみの数字なのかもしれませんね。

宇宙の年齢も諸説あるようですが、約137億年という説もあり、何かミクロなものからマクロなものまで関係があったりするのでしょうか。年という単位も地球が太陽を1周する時間なわけですし、地球ならではの観測結果や計算結果なのかもしれませんね。約1/137スゴイ。地球スゴイ。