アルベドに敬意を表して

働きに敬意を表して

熱を調べていたら、地球の熱反射の話が出て来ました。太陽光が大気や地表によって反射する反射率をアルベドと呼ぶそうで、地球平均では約0.3で、割合でいうと30%ぐらいなのだそうです。太陽光が反射される割合は、真っ白な雪原では90%、海は意外にも6%、森林は9~15%、砂漠は40%のようです。雪原はほとんどの太陽光を反射して、海や森林は太陽光を吸収しているのですね。海は植物プランクトンが、森林は植物が光合成をしているので、太陽光はかなり吸収されているようです。

地表にとどく太陽エネルギーとアルベド(江頭教授): 東京工科大学 工学部 応用化学科 ブログ

雪原の反射率は、その白さから生まれているようで、汚れや藻類が付いて雪や氷が黒ずんでしまうとアルベドは下がってしまうようです。雪原の重要度は温度だけではなく、白さも重要なのですね。太陽からの熱の吸収と反射のバランスが保たれていると、気温は安定するみたいです。吸収が多ければ気温は上がり、反射が多ければ気温は下がるので、アルベドの0.3という数字は絶妙にちょうどいい数字なのでしょうね。太陽光を吸収した地球は、赤外線を放射して宇宙に熱を逃がすのだとか。この太陽放射と地球放射のエネルギーは釣り合っていて、放射平衡と呼ばれる状態なのだそうです。

地球の温まりやすさを変える雪や氷の「アルベド」を正確に計算するために
国立極地研究所の青木輝夫さんは、北極の雪や氷の「アルベド」低下が温暖化を加速させることを研究しています。青木さんは、気象庁から研究者に転じ、北極の現場で実際にアルベドの変化を観測。彼の研究は、アルベド低下による温暖化への影響をより正確に理解...

ある試算によれば、アルベドが 0.3の場合、太陽放射が 80%ぐらいになると地球は凍結してしまうそうです。数十億年前の太陽は現在の80%ぐらいだったそうですが、地球が完全に凍結してしまった証拠は見つかってないようで、どうやって凍結を免れたのかは「暗い太陽のパラドクス」呼ばれる謎の1つなのだそうです。そもそも、アルベドの0.3というは絶妙な上に、どうやって維持しているのかも謎なようです。アルベドは雲の影響を大きく受けるようで、発生しても数時間で消えてしまう不規則な雲によって,長期にわたって平均的なアルベドが保たれていると言うことは,凄く不思議なことみたいですね。

研究紹介 1998.10 No.211

特に雲の運行を管理しているようなものも無い以上、移り変わる季節や気象も含めて、雪原や砂漠や海の割合も含めて、全体的な地球の循環システムによって安定したアルベドが生まれているというのは、スゴイことですね。アルベド、スゴイ。地球スゴイ。

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