謎の異常に敬意を表して

認識に敬意を表して

ケイ素を調べていると、ケイ素も水と同じく固体が液体よりも体積が増える、異常液体と呼ばれるものだと出来てきました。他にはガリウムやゲルマニウムも該当するようです。水だけでは無かったのですね。この異常特性は局所的に分子が正四面体構造を取ることによって引き起こされることが分かってきたみたいです。水は高圧や高温などの環境によって変化する多くの相を持つようで、まだ謎はいっぱいあるようです。法則や理論から外れて、異常とされるものには常に謎があって興味深く感じます。

東大,水分子の異常性を分子レベルで解明 | OPTRONICS ONLINE オプトロニクスオンライン
東京大学の研究グループは,水のダイナミクスの起源が,実はガラス転移とは無関係であり,エネルギー的により安定な正四面体構造がより多く形成されることに起因していることを明らかにした(ニュースリリース)。 水が4℃で密度の最大を示したり,結晶化の

重力異常で調べてみると、インド洋は地球上の他の場所よりもはるかに重力が弱く、重力の穴と呼ばれているようです。このインド洋低ジオイド地域は、インド本土とほぼ同じ大きさで、未だに重力異常の謎は解明されていないそうです。重力が強いと海水を引き寄せ、弱いと海水を逃がしてしまうため、この地域の海面は、地球平均よりも100m近く低いのだとか。海で100mも高低差ができる程、重力に違いがあるのですね。不思議です。

地球上で極端に重力が弱いインド洋「重力の穴」-重力異常の原因に新説 - ナゾロジー
地球上の重力の強さは一定ではなく、実は場所によって小さな誤差が生じています。例えば同じ体重計を使って計測すると、北海道と沖縄県では約0.14%の差が生じます。とはいえ、これらはよく知られた事実であり、地下に埋蔵している重い元素の密度などによ...

次に磁気異常で調べてみると、南米から南大西洋にわたって地磁気が異常に弱いエリアがあり、南大西洋異常領域と呼ばれているそうです。地球を守る放射線帯であるバンアレン帯に、地磁気の穴が開いているような状態のようで、広がり続けており、現在も拡大中ゆっくりと北西方向へ移動しているのだとか。地中に巨大な岩石があることや、古代の天体が衝突したことが原因だとする説もあるようですが、これも未だに解明されてないようです。

地磁気が異常に弱いエリアが南大西洋を北西に移動しながら2つに分裂
<南米から南大西洋にわたって「南大西洋異常帯(SAA)」と呼ばれる地磁気が異常に...

また、放射能異常で調べると、太平洋の海底で異常な高濃度の放射性物質が見つかっているそうです。異常蓄積した物質は約1000万年前のベリリウム10だったそうで、ベリリウム10は宇宙線が大気中の酸素や窒素と衝突することで生成される希少な放射性同位体だそうです。これもなぜこれほどの量が蓄積されているのかは解明されていないようです。いったい1000万年前に何があったのでしょうね。

地質学に反する太平洋の放射能異常
科学者たちは太平洋の海底にベリリウム10が予想外に蓄積していることを発見した。これは宇宙現象や海流の変化と関連がある可能性がある。

謎の異常と呼ばれるものを調べてみました。解明が楽しみですね。いろんな謎の異常と出会う度に、地球のことを知っていけるのかもしれませんね。謎の異常スゴイ。地球の奥深さスゴイ。

タイトルとURLをコピーしました