重力に敬意を表して

働きに敬意を表して

どのジャンルの内容を調べていても、ほとんどの場合、重力は関連が強いものとして出て来ます。重力は、地球の万有引力から自転による遠心力を差し引いた力のようで、関連が強いと同時に謎も多い力のようです。量子の世界で捉えると謎の多さが際立つようですが、日常では重力があるのが当たり前すぎて意識されないことも多いように思われます。

上下を生み出す

上下の感覚は、重力方向とその反対方向の感覚でもあり、平衡感覚はヒトは三半規管の中の耳石の動きで感じ取るようですが、基本は重力による移動のようです。植物も、重力方向に根を張り、抗重力方向に幹を伸ばすために、重力方向把握しているようです。重力は方向という概念にとっては基準になっていると思われます。生物は、重力のおかげで向きや方向というものを認識できているようです。

植物が重力方向を感知する仕組みを解明

循環を生み出す

雨が地上に向かって、重力方向に落ちていくおかげで、水が広範囲に渡って補給されるようです。水は山に注がれ、湧水や地下水や川となり、広範囲に分散した水は、標高の低い場所に流れ込み、海という合流地点に集まるようです。そして、地殻運動とともに、さらに深い地中にも潜り込んだ水は、地殻を構成する花崗岩の生成などに使われるのだとか。重力は、動きや流れを生み出しているようです。

圧力を生み出す

重力は地殻やマントルの物質を引き寄せて、その重みを積み重ねて、内部を高圧にするようです。この高圧によって、鉱脈を生み出したり、地殻を溶解して再生したり、岩石の対流を生み出したり、熱を生み出したりするようです。これが上空になると、宇宙へ飛び散ろうとする大気を引き寄せて地球に留めたり、大気の重みを積み重ねて大気圧を生み出し、海では海水の重みを積み重ねて水圧を生み出し、気流や海流や、付随する多様な生態系を作り出しているのだとか。特に地表付近の生物は、気圧が薄いところでは呼吸がしにくいため、地表付近の大気圧の強さの恩恵を受けていると思われます。

負荷を生み出す

無重力空間と比較すると顕著なようですが、重力という負荷や刺激によって骨の形成が促されているようです。丈夫な構造には一定の負荷が必要なようですが、骨だけでなく、重力に抗うための抗重力筋というものもあるようです。地球で生きるために生物が重力に適応した形、とみることもできると思われますが、生きていくためには重力という負荷は大事なのですね。

〔2019年5月8日リリース〕筋と骨の量的な制御と重力との相関を解明―マウスの宇宙実験(きぼう)と地上実験で証明― | 2019年度 プレスリリース一覧 | プレスリリース | 広報・社会連携 | 大学案内 | 国立大学法人 東京農工大学

重力スゴイ

地球が球体として宇宙空間に存在できるのも重力のおかげだと思われますが、大地が形成され足場が安定しているということは生態系の安定にも繋がっていると思われます。また、ある意味、重力のおかげで、太陽とも月とも一緒に宇宙を旅することが出来ているのかもしれませんね。重力スゴイ。地球の万有引力スゴイ。

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