動物の第六感を調べていると、災害や異常を事前に察知・予知する動物の行動が出てきます。まだ未解明の部分は多いようですが、観察例や研究から動物たちが何らかの異常を感じ取っている可能性があると考えられているようです。ヒトが感じることができないだけで、大規模な現象の前には何らかの事前現象が発生しているのかもしれませんね。
超低周波音や地鳴りの感知
聴覚が優れている動物は、人間には感知できない超低周波音や地鳴りなどの地中の微細な振動を感知している可能性があるそうです。犬や猫などは落ち着きが無くなったり、外に出たがったり、騒いだりすることもあるのだとか。低周波音を足で聞くことができるゾウは、地面を伝わる地震波を感知している可能性があるようで、警戒したり、異常に鳴く、移動するなどの行動が見られたそうです。
地磁気の変化の感知
渡り鳥を始めとして、地磁気を感知する能力を持つ鳥類は、地震や火山活動による地磁気の変化を感知している可能性があるようです。カラスやハトなどは、地震前に異常な飛び方、移動、鳴き方の変化が見られるケースもあるのだとか。

磁気や電気を感知する能力を持つ魚類も、海底の地殻変動による水圧や磁気の変化を感知している可能性があるようです。海面まで出て跳ねたり、浅瀬に集まったり、行動の変化が見られることもあるそうです。カエルも磁気に反応する能力があるみたいですが、カエルの大移動は何かの異常を察知している可能性があるのかもしれませんね。
気圧・湿度・匂いの変化の感知
気圧や湿度変化に敏感な、アリ、ハチ、トンボなどの昆虫は、地面から放出されるエアロゾルの変化も含め、異常を感知している可能性があるようです。巣から大量に出てきたり、異常な飛行などの行動パターンの変化が見られるケースもあるのだとか。特に土砂崩れの前兆として、周囲の臭いに変化が表れるという話もあるようで、何らかの化学成分が地表に漏出しているのであれば、嗅覚の優れた生物は前兆を捉えている可能性がありそうですね。
振動や地殻変動への感知
地中にいる生物は、地中の変動を体全体で捉える能力が高いようで、振動・磁場・地電流の変化などを感知して、ミミズや冬眠中のヘビなどが地表に出て来るケースがあるみたいです。紀元前300年代の古い記録では、地震の前に、ネズミやイタチ、ヘビやムカデの移動が見られたのだとか。
予知動物スゴイ
ヒトより感知能力が高い生物の行動は、予知に見えることもあると思われますが、先行現象への感知・反応ということなのですね。生物によって感知能力に違いがあるので、生物同士で手を組めば、多くの事象に対応できるのかもしれませんね。予知動物の能力スゴイ。地球の情報の種類と感知の種類の多さ、スゴイ。