キーストーン種に敬意を表して

敬意を表して

個体数は少なくても生態系のバランスに大きな影響がある種をキーストーン種というそうです。石のアーチの頂上にあるくさび形の石のことで、このキーストーンを外すと全体が崩れてしまうと。地域の生態系全体を安定させている重要な種なんですね。

保全対象種「アンブレラ種・キーストーン種・希少種・象徴種」について|のうぎょうとぼく
公共事業等の計画において、対象となる地域において保全・再生・創出する生態系を決めます。 ただ、全動植物種に対して調査・保

オオカミがいないと、ヘラジカは一カ所に留まり植物を食べ尽くしてしまうと。オオカミがいると、ヘラジカは警戒して移動するので植物が適度に残るのだそうです。生態系エンジニアと呼ばれるビーバーはダムを作り水生生物を増し、森の巨大な庭師と呼ばれるアフリカゾウは増えすぎるアカシアの樹をなぎ倒し森に光を浸透させ、アオブダイはサンゴを覆う大型藻類を食べてくれると。

オオカミが増えると小鳥も増える? 生態系に大きな影響を与える“キーストーン種” | ログミーBusiness
生態系に大きな影響を持つキーストーン種とは?オリビア・ゴードン氏:もともと“キーストーン”というのは、石のアーチの頂上にあるくさび形の石版を指します。キーストーンを外すと、全体が落ちる危険があります。生態系はこれと同様に機能していて、一部の...

キーストーン種は、他にはシロアリ、ラッコなどがいるみたいです。ラッコはウニを食べるのですね。ウニが増えると海藻が食べ尽くされてしまうのでラッコが必要だ、ということみたいです。シロアリは、日本の家の柱に巣食う種ではなく、サバンナの地下にいるシロアリのことなんですかね。窒素固定能力が高く、地域の樹木の必要な窒素の50%以上を提供している可能性があるらしいです。

ラッコが消えれば海が死ぬ――たった一種の絶滅が招く生態系の崩壊(山田 俊弘)
「六番目の大量絶滅」、「生命史上最悪の絶滅規模」、「100万種の絶滅危惧種」……このような強い言葉を見聞きし、「生物多様性の喪失は、めぐりめぐって人類に悪影響を与えるのではないだろうか?」という不安にかられている人もいるかもしれません。この...

また、サワロサボテンは30mもの根を伸ばし水を蓄えて、干ばつ期にも生存するので、多くの種の食物や休息地になっているそうです。長寿であり、水を貯えると1000~2000kgにもなるそうです。確かに多くの命を支えていそうですね。他には、高山に住むナキウサギの作る干し草の山は、彼ら自身の食料供給だけでなく、他の種が厳しい冬を生き抜くために役立つそうです。

ラダックのオオミミナキウサギ:高地生態系の不思議 - ライフ・オン・ザ・プラネット・ラダック
ラダックで見られるオオミミナキウサギを詳しく紹介。過酷な高地環境で生息するその生態、行動、重要性、そして保護について学びましょう。

ハゲワシ、ライオン、ミツバチ、サケなども該当するようです。イメージ通りの重要性だと思われます。気になる種をいろいろ調べてみましたが、少ない個体数で生態系のバランスを取っているキーストーン種の存在は重要ですね。欠かせないピースと言われるように実際にパズルのように絡み合っているように感じます。複雑でいてバランスが取れる地球の生態系はスゴイですね。

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