日常的に非常にお世話になっている水についてです。お風呂に入っていたり、キッチンやトイレで思うのですが、水の運ぶ力はスゴイな、と。水がどれだけ様々な物質を運んで行ってくれているのか。もちろん生命に必要な飲み水としても、乾燥を防ぐ空気中の水分も、水の存在には頭が上がりませんが、ここでは水の溶かす力について。どうやら、水ほどいろいな物質を溶かす働きをもった物質は、自然界には他には見られないそうです。水は酸素や二酸化炭素などの気体や、たいていの有機物、微量ではあるけど無機物も溶かすようです。水スゴイ。
そういう意味ではコーヒーや牛乳も水溶液ということで、ほとんどの飲み物も水の溶ける力で成立しているようです。水がスゴイのは溶けたものが均一になるということで、砂糖や塩やお味噌汁も均一に溶けることによって、美味しく飲めるみたいです。確かに飲み物を飲みながら極端に味が変化することはあまりないような気がします。

物凄く身近にあるわりには、水はかなり特殊な物質みたいです。いかに水が特殊なのか、のリストを見つけたのですが、固体・液体・気体などの相の異常が13個、密度の異常が22個、物質としての異常が18個、熱力学的な異常が11個、物理的な異常が10個、が挙げられています。ここでまでくると水の存在自体が神秘ですね。
そんな水の神秘さと生命現象の神秘さは密接な関係があるのも当然な気がします。水から生命現象を読み解く研究の特集を読んでいて、見つけた詩人の大岡信さんが書いた詩に関する1文ですが、『地表面の七割は水/人体の七割も水/われわれの最も深い感情も思想も/水が感じ 水が考へてゐるにちがひない』(「故郷の水へのメッセージ」より)と感じる何かがあるのかもしれません。

そんな水にまた新しい発見があったようです。液晶状態の水が発見されたとのこと。固体・液体・気体では分類できない『4つ目の状態』のことで、固体と液体の中間にあるドロドロした状態のことだそうです。

水の能力の多さには驚くばかりです。地球上で水の果たす役割の多さも凄いことになってそうです。水の惑星と言われる地球はそんな水を地表の70%も海として湛えていて、地球という惑星も特殊な性質を多く持つ星なのかもしれません。水スゴイ、地球スゴイ。