最近、振動や周波数、音の共鳴などに興味が出てきまして。音叉の共鳴の現象を見ると不思議に感じるのです。空気の振動が目に見えないので、離れた場所に振動が伝わることが感覚的に不思議に感じるのかもしれません。
実際にライブに行ったり、楽器を演奏すると、体全体で振動を感じる気がします。耳で聞こえない音は気づくことができませんが、聞こえなくとも振動は伝わってきていて、我々に何らかの影響を与えている。ハイパーソニックサウンドと呼ばれる鳥や虫の鳴き声やせせらぎなどの高周波が心身にやすらぎや健康促進、好意形成の影響を与えるそうです。好意を形成するという現象もスゴイですね。

人の耳で聞こえるのは1秒間に20回~2万回空気が振動する、20Hzから20KHzの領域だそうですが、熱帯雨林の40KHz以上の超高周波が、血糖値の上昇を抑制するのだとか。熱帯雨林は生息する生物の数も凄そうですから、微細な音もたくさん存在するのでしょうね。

音は鼓膜の振動でキャッチしますが、実際には空気の振動が身体や細胞に直接伝わっていると思われます。その振動を細胞自体がキャッチして、まるで音を聴いているように遺伝子応答の変化が見られたという研究があるそうです。

そもそも生物が音を感知できるのは、生命そのものと関係があるから、という研究もあるそうです。「生物が音を知覚できること」に重要な意味が隠されている?という言葉には、確かにと思わせるものがあるような気がします。

他に音と生態系で調べてみたのですが、土壌再生に関して音が微生物を元気にすることがあるようです。実験では80dBで、より速い有機物の分解と約5倍の菌類の増加が見られたと。80dBというと地下鉄の車内くらいの音だそうです。

また、傷ついたサンゴの近くで元気なサンゴ礁の音を流すと2倍近い魚が集まってきて、サンゴ礁の再生に期待できると。

波、川、雨の音のような水の音もたくさん地球上で奏でられているようですが、石も音を奏でているそうです。熱帯雨林の高周波とは逆で、人間の可聴域の下、1~5Hzの低周波で歌っているような音が発生していると。

身体だけでなく心にも響くような音という現象、スゴイなと思います。そして、いつも働いている、耳もスゴイ。朝起きるときの目覚まし音も、耳が待機しているので聞こえるのだと思いますし、目がまぶたを閉じて休むようには、耳は休めない気もします。そして、空気あってこそ音が伝わるので、こんなに隅々まで充満して、あまねく存在する空気スゴイ、地球スゴイ。