微生物に敬意を表して

敬意を表して

地球のスゴイを集めていこうかと思い立ちまして。いろんなニュースサイトを見ては、時折スゴイことだな、と感嘆することがあります。最新技術や科学の発展も非常に興味があり、素晴らしいことだと感じることも多いのですが、最近は特に自然や地球の営みに感動することもありまして。事の発端は、ペットボトルの素材を分解する細菌のニュースを読んで、微生物スゴイ!地球の循環力スゴイ!と思ったからでした。

ポリエチレンテレフタレート(PET)を分解して栄養源とする細菌を発見 -ペットボトルなどのPET製品のバイオリサイクルに繋がる成果- - 国立大学法人 京都工芸繊維大学
本学の小田耕平名誉教授と木村良晴名誉教授の研究グループ、慶應義塾大学理工学部の吉田昭介助教(現所属:京都大学工

ペットボトルやプラスチックを丈夫に作ろうとすれば、当然分解されにくく腐食されにくいものになるというジレンマが存在しているように思いますが、微生物が土に還そうとしてくれるのですね。他にはドイツや鎌倉の小学校の花壇からも発見されているようです。

ドイツの墓地で、史上最速のプラスチック分解能力を持つ酵素が発見される | カラパイア
ドイツの墓地から、これまで知られている中で最も速くプラスチックを分解する酵素が発見された。通常なら数百年かかるペットボトル(PET)をわずか1日以内で分解してしまうという
【記事】鎌倉の土からプラスチック分解菌、「ニシカマエンシス」と名付ける...小学校の花壇で発見【生命情報学科 宮本 憲二 教授】 | 2024年 | 慶應義塾大学理工学部

プラスチックを分解する酵素は、2021年の時点で全世界で約3万種も見つかっているとのこと。食べられなかったものを食べられるようになる微生物も凄いですが、突然変異という生命活動現象の凄さも感じます。

世界中の微生物が「プラスチック」を食べられるよう進化している | 海の中にも地上にも… 爆発的に増えたプラスチックゴミ
世界中の海や土壌に生息している微生物が、プラスチックを食べられるように進化している──そんな驚きの研究結果が発表された。スウェーデン、チャルマース工…

地球上の微生物の数も調べてみましたが、概算で415〜615×10の28乗という凄まじい数でした。微生物とは、目に見えない小さな生物の総称とのことで、これ程多くの見えない存在によって循環がなされているのですね。

地球上に生息する微生物の数(推定値)【415~615×10の28乗】 | 「タキレポ」産業用金物・工業用金物の「タキゲン」が発信するメディア

種類が多いのもあるでしょうし、生存環境を特定する難しさもあるのでしょうが、微生物の99%は謎のようです。詳細は分かりませんが、突然変異種も次々と現れているイメージがあります。

微生物の99%以上は謎|のうがく図鑑||宮崎大学 農学部
宮崎大学農学部公式サイトの微生物の99%以上は謎のページです。当サイトでは学部の紹介、学科・大学院の情報、附属施設の情報、入試情報、就職・進路情報、教員・研究紹介、ニュース&イベントなど宮崎大学農学部の最新情報をお届けしています。

ふと、プラスチックやペットボトルも土に還りたがっていたのでは、という気もしましたが、物質の循環の輪を繋いでいる、微生物スゴイ。地球の循環スゴイ。

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