海のプランクトンを調べていると、地球上で最も個体数が多い多細胞生物の1つとしてカイアシ類が出て来ました。カイアシ類は1mm前後の甲殻類で、地球上の水界のほとんどあらゆる場所にいる動物プランクトンで、皇居からも見つかったことがあるのだそうです。
海では海面から超深海まで生息していて、植物プランクトンが光合成で生成したエネルギーを高次の食物連鎖の段階に受け渡す役割があるそうです。そのエネルギー量は、おおよそ地球の全植物生産量の半分にも匹敵するため、カイアシ類は「海の小さな巨人」とも呼ばれるのだとか。カイアシ類、スゴイですね。

ほとんどの魚種は仔稚魚期にカイアシ類を主食とし、サンマ、カタクチイワチや、世界最大の魚であるジンベイザメ、史上最大の動物であるシロナガスクジラもカイアシ類を含む動物プランクトンが主食だそうです。そのため、「海のお米」とも呼ばれることがあるのだとか。カイアシ類の糞はペレット状で膜に覆われ、安定したマリンスノーの1つとして、海中に降る雪のように深海に栄養を届けているそうです。
また、カイアシ類の中には、繁殖や捕食者から身を守るために発光する種もいるようで、カイアシ類の持つ発光酵素ルシフェラーゼは、小さいながらもかなり強く光るみたいですね。発光する魚類の一部は、カイアシ類を食べることで発光酵素を得ているという説もあるようです。光を放つというのは何だかスゴイことですね。
他には、発光ではなく反射光の波長を変化させて、青く光ったり透明になったりするカイアシ類もいるようです。特にサフィリナという種は熱帯・亜熱帯域の表層に生息しており、「海のサファイア」とも呼ばれているのだとか。サフィリナの皮殻内にある六角形構造によって、反射光は短波長側にズレるるため、青や紫に光って見えたり、紫外線の領域までズレると人間の目には見えなくなって透明に見えるそうです。まさに光学迷彩ですね。
食物連鎖上、重要な役割を持ち、生態系を支えているカイアシ類はスゴイですね。発光という特徴もあることを不思議に感じますが、光るということには何か意味があるのでしょうね。地球上最多のカイアシ類、スゴイ。地球の生態系、スゴイ。

