プラズマに敬意を表して

働きに敬意を表して

ジオスペースを調べていると、バンアレン帯やプラズマ圏でのプラズマの話が出来てきます。プラズマh、固体・液体・気体に続く第4の状態で、高温などによって原子・分子が電離している状態だそうです。太陽もプラズマからできていて、太陽風はプラズマの流れであり、宇宙空間に存在する物質の90%以上はプラズマなのだそうです。こんなにプラズマだらけなのですね。

ジオスペースでのプラズマ

地表から高度6万mまでの領域にあるジオスペースには、地磁気が捉えた様々なエネルギーのプラズマが存在しているようです。1電子ボルト(温度が約1万度)以下の冷たいプラズマであるプラズマ圏、数~数十キロ電子ボルトの強い電流を流したりオーロラを光らせたりするプラズマシート・環電流、メガ電子ボルト以上のバンアレン帯があり、太陽風や宇宙線から地球を保護してくれているのだとか。

ISAS | ジオスペース探査衛星 ERGプロジェクト / 宇宙科学の最前線

自然現象でのプラズマ

自然現象でのプラズマは、雷、炎、オーロラがあるようです。雷は、大量の電気が流れて高温になった大気が電離してプラズマになり、このプラズマが大気中の窒素を固定しているみたいです。炎は、燃焼によって高温になった燃料の一部が電離してプラズマになり、このプラズマが青い色を放射しているそうです。オーロラは、太陽風から放射されたプラズマが大気中の酸素や窒素とぶつかって発光する現象のようで、緑色と赤色は酸素、ピンク色は窒素と酸素の組み合わせ、紫は窒素分子イオンによって生じるのだとか。オーロラの美しさに代表されるように、プラズマは光や色に関係が深いのでしょうね。

マイクロプラズマ

炎や雷などの高いエネルギーを必要とするイメージがあるプラズマですが、小さい摩擦でもプラズマは発生するようです。マイクロプラズマと呼ばれる微小サイズのプラズマは、2㎝/秒というゆっくりした速度でも発生するようで、指で擦ったり、引っ掻いたりしても発生しているのだとか。プラズマはこんなに簡単に発生するのですね。日常は想像以上にプラズマだらけなのかもしれません。

産総研:摩擦によるマイクロプラズマを発見

プラズマ、スゴイ

宇宙のほとんどがプラズマから構成され、身近な生活でも数多くのプラズマが発生しているようで、この世界はこれ程にプラズマだらけなのですね。プラズマは、太陽風から地球を守ってくれる存在でもあり、空気中から窒素固定して植物を育む存在でもあり、色鮮やかな美しい現象を生み出してくれる存在でもあるようです。プラズマ、スゴイ。プラズマの中で頑丈な天体を保持し続けている地球、スゴイ。

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